すごくよかった。スー、強し。
僕の場合、よっぽど酷い映画でもない限りだいたいの作品は肯定的に捉えてしまう。というか評論家みたいに斜に構えて映画なんか観ないよねって意味合いだけど、本作も多分に漏れずに、すごく期待していたしガッツリ楽しんで鑑賞してきた。
今までのファンタスティック4とは描かれ方も違うし、マルチバースサーガにおけるこのチームのいる世界が今まで見てきた作品の世界と違うこともはっきりとわかる。これがMCU版なんだっていう制作側の想いが流れ込んできた。
ちなみに、ファンタスティック4をあまり知らなかったとしても割と大丈夫な仕上がりだと思う。
予習に必要な作品
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
2005年に実写公開された作品。続編に「銀河の危機」があり、本作と同じくシルバー・サーファーとギャラクタスがヴィランとして登場。
なお、こちらのギャラクタスは人型をしておらず、星を喰らうものの抽象的な存在として表現されている。
公開が控える「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」においてメインヴィランとされるドクター・ドゥームがどういうキャラなのかという意味では観ておく価値はある。
また、MCUでキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスがヒューマン・トーチとして出演していて、デッドプール&ウルヴァリンにも同役としてカメオ出演していることから、予習に必須というほどでもないけど観ておくと楽しいかも。
2015年にリブート版もあるけど、個人的には超能力ユニットから2作の壁を乗り越えて欲しい。
サンダーボルツ*
予習とはニュアンスは異なるが、ドゥームズデイに向けて直近新作だったしあちらのポスクレ絡みもあるので。
観なくても問題はない。
予告映像
レトロフューチャーな世界観が、このアースが今までのアースと違うことをはっきりと示している。
感想
ここからは本編の内容に触れていくので、まだ観ていない方は要注意。
家族
本作ではファンタスティック4のオリジンを細かくは描かずに、劇中でのドキュメンタリー映像によってチームの歴史を振り返るような形をとっていた。
この映像を観る大衆の様子が、どれほどこのチームを信頼しているか、このアースにおけるファンタスティック4が地球の絶対的な守護者であることを物語っていた。
シルバー・サーファーが襲来し、ギャラクタスが惑星の死をもたらすことを予告した際も、短時間で宇宙線に乗ってハイパードライブしてギャラクタスを止めに行こうとするなど。
また、そういった場面でのリードの言葉の端々から漲る自信が伝わってきて、気付けばあっという間に彼らの虜になっていた。
このようなヒーローとしての経験値も十分にありながら、序盤からスーが妊娠を告げたり、いかにも家の中で聞くような会話をする4人を見せられて、家族としての経験値というのもかなり蓄積されていることがわかる。
星を食らう存在の元へ妊娠したスーを一緒にハイパードライブさせるのはどうなのかとか、ヴィランとしてかなり格の高いギャラクタスに対する見積もりの甘さも感じなくはなかったが、彼らの家族愛を楽しむ映画としての満足度はとても高かったと思っている。
ギャラクタス
ついに登場した人型のギャラクタス。
スケールが違いすぎて、邂逅したときはめちゃくちゃ怖かったし、戦闘中はかなりドキドキしてた。
なんやかんやで撃退されたが、飛ばされた先がどこにあるのかとか、かなり大きな目的を達成しないまま飛ばされてしまったこともあって、彼がリベンジする理由も十分ある幕引きだった。
とは言え、これで彼を終わらせるのは非常にもったいないので、エターナルズのようなコズミックビーイング系の話をまた盛り上げていったり、本気のギャラクタスとアベンジャーズ級のチームが再戦するみたいな登場にも期待したい。
エンドクレジット
ギャラクタスとの闘いから4年が経過し、スーがフランクリンに絵本を読み聞かせているほっこりシーンから始まる。
スーが別の本を取りに行って、フランクリンの元へ戻ろうとすると、謎のサウンドエフェクトが鳴ったのち、スーの視線の先には
仮面を外したドクター・ドゥームと、その顔のあたりに手を伸ばそうとしているフランクリンがいた。
この瞬間、MCUにおけるドゥームの記念すべき初登場となった。
ドゥームの顔は見えなかったが、謎のSEはドゥームが部屋に入ってくるために使用したポータルのようなものを使用した音だろう。
本編では、国連総会のような場面があって、そこにはラトヴェリアという国の席が空席となっている描写があった。
ラトヴェリアはドゥームが統治する王国の名とのことなので、この描写によってアース828においてドゥームが存在していることを示唆されていたことから、おそらくはアース828にいるドゥームだと思われる。
ワンダが失った我が子をドリームウォークでマルチバース中を捜索していたように、ドゥームも元カノであるスーに会いに来たという線も捨てきれないが、宇宙的パワーを持つフランクリンを狙ってきたというのが今後の戦いに向けた導入としては丸い気がする。
フランクリンの能力が未解明ではあるが、少なくとも劇中で死者蘇生をやってのけているので、MCU時系列で死んでしまっている強力なパワーを持つを誰かしらをこの世に戻すとかそういう動機にも繋げられる。それこそワンダを狙う可能性も考えられる。サンダーボルツのポスクレで、ファンタスティック4の船がアース616の地球に接近していたが、これは単純に宇宙的機器をファンタスティック4が知らせにやってきたのか、フランクリンを連れたドゥームがやってきたのか……。
マイティ・ソー バトルロイヤル(ラグナロク)のポスクレで、ソーとロキがサノスの宇宙船に襲撃されそうになる場面から、インフィニティウォーのイントロに繋がっていたことを考えると、
ルッソ兄弟がこの流れを踏襲して、ドゥームズデイでもこの場面からスタートさせるという可能性もそれなりにありそう?
クレジット終了後は、アース828でのファンタスティック4のアニメ映像が流れていて、ひとしきり流れたあとハービィがテレビを切って終わる。
アース616のシーンとかないかなとかいろいろ期待してたせいで拍子抜けしてしまったが、「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」で「ファンタスティック4」は帰ってくるの文字があったということが救いだった。
ようやく始まるんだなってね。
スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ
これから一年はMCU映画がないというのは正直しんどい。
スパイダーマンBNDがドゥームの影響下にあるのかはちと気になるが、このようなサプライズもあったりしたので、今後のプロモーションに期待していきたい。
上映中、冒頭から号泣しそう……。
約一年ほど情報を遮断しておいたほうがいいね。
以上